前回は試験対策のために購入した本の紹介と、そっから派生して本番でたかが午前Ⅰごときに初っ端から不合格を突き付けられそうになった非常に情けないお話をお送りしました。みなさん、午前Ⅰだと思ってなめてかからずにちゃんと勉強しましょう。そうしないと折角の午後対策を発揮することさえできなくなってしまいます。私は本当に運よく午前Ⅰを突破できましたが、同じような目に遭って午前Ⅰで落っこちてしまったという話をネット上で結構目にしましたし~・・・。
一応いい訳を付け加えておくと、私の受けた回より前は午前ⅠとⅡに別れてなんかなくて、両方の分野をひっくるめて1つの午前試験だったのですよ。その場合、自分の専門分野からの問題をそれなりに答えられれば、何の問題もなく午前なんかパスできるはずなのですが、分けちゃうってのは反則でしょ。浮動小数点とか一体いつ使うんですか?? どうせうちの開発の連中だって使ってないよ、きっと。まぁ幸いにもネスペを取った私は、次のセキュスペを受ける際は午前Ⅰをスルーできるので、その意味ではホント気が楽です(笑)。
一通り愚痴ったところで、今回は試験日まで何をしていたのかについて詳しく語っていきたいなと思います。午前Ⅰにてこずった私ですが、逆に午後はそれほどの目に遭った記憶はないし実際点数も結構よく、午後の対策は結構イイ線いってたはずなので、ここは自信を持ってご紹介しましょうかね。
★過去問の解き込み★
超重要です。これを疎かにして合格するのは至難の業でしょう。過去どんな問題が出たのかを調査して対策を立てるのはどんな試験においても有効ですが、ことネスペの午後(の特にⅡ)についてはちょっと意味合いが違います。まず問題文が長く言い回しも非常に独特なので、ぶっつけ本番で受けると大変なことになります。慣れていないとかなりとっつき辛いので、問題文を理解するのに必要以上に時間を取られてしまうことにもなりかねません。
また午後試験は時間との闘いなので、問題内容以外のことで悩むこと振り回されることを極力回避しなければいけません。例えば、以下のようなことです。
・30文字以内で答えろと言われた時、何文字以上書くべき?
・そもそも設問に対してどの程度詳しく答えるべき?
・答えがいくつか思いつくけど、全部解答に盛り込むべき?
このようなことは、過去問を解いたり公式の解答例を読んだりして「設問に対する答え方」を事前に押さえておかないと本番で悩みの種になります。悩みや迷走はそのまま只でさえ少ない試験時間の浪費に直結するのです。「いっぱい書いた方が点数が取れそう」と、いくつも理由を書きまくったのに、実はそのうちの一つを答えれば正解で時間を大幅にロスした、なんてことはざらにあるので要注意です。
過去問をやり込んでおくと、問題文の言い回しに慣れることができるので本番でも戦いやすくなり、解答の仕方についても、15文字ならこの程度、30文字ならこの程度というふうになんとなく対処法が分かってきます。加えて出題傾向を知ることができ、当然問題を解くことによって知識を増やすことができるので、非常に効率的な理にかなった勉強法だと言えるでしょう。ネスペを倒すには「敵を知る」のが最重要事項なのです。
次に私がどうやって過去問を解いていったかを説明していきますが、まずは下図のようにIPAのサイトに公開されている過去5年分くらいの午後Ⅰ・午後Ⅱの問題と解答を印刷して、紙ファイルに閉じました。ネスペの勉強を開始したのは、CCNPのONTに合格した日の次の日からなので、7月13日からですね。いきなり午後Ⅱを解けるわけがないので、まずは午後Ⅰから少しずつ解いていきました。本番は記述式ですので、ノートを一冊用意して文字数を意識しながら自分なりの解答を書くことを心がけました。解き終わったら解いた日を最初のページの上に書き込んで、何回解いたかを記録していきます。
ここで大活躍するのが「徹底解説本試験問題」です。試験センターの解答は、解答だけで一切の解説がありません。解答自体も「なぜそんな答えになるの??」とか「こういう答えでも正解になるのでは?」といったものが少なくありません。前述の本は解答を導き出すためのプロセスや別解について事細かに解説していて、現在出版されている本の中では最も詳しい部類かと思います。その分読んで理解するのは結構根気が要りますが、問題を解いて解説を読むということを何度となく繰り返せば、いつの間にか自分の知識として定着していくはずです。また、試験センターの解答が言葉足らずな時はそれを指摘して「今年の採点は甘い」とまで言ってのけるくらい、著者はネスペ(と前身のテクネ)を知り尽くしていて、非常に安心感があります。
要点をまとめると、
1.過去問を解く。このとき必ずノートに自分なりの答えを書きだす。これを怠ると本番のシミュレーションになりませんし、「これだけ書くと大体~文字位」「15文字以内なら解答としてはこのレベル」といった勘というかさじ加減が身につきません。解答時間は大して気にする必要はないでしょう。何度も解いていれば、問題の取り組み方が分かってきて初めての問題でも素早く解けるようになります。
2.答え合わせの際、過去問解説本の解説を読みこむ。この時注意すべきなのが、解けようが解けまいが必ずすべての解説を読むということですね。よく「解けた問題に時間を割くのは非効率的」という人がいますがそれは違うと思います。私の経験上、同じ問題を馬鹿正直に何度も解く間には、毎回新しい発見があります。例えば、一周目は問題の内容がよくわからず解説を読んでようやく納得できたなら、二周目はそれを前提にした新たな疑問点や発見があるはずです。これを繰り返して10周ほどすると、いつの間にか解説の内容が自分の中の常識として根付き、似たような別の問題にも対応できる力が身につきます。これは同一の問題が二度と出ない午後試験を戦いぬくために必要な素養です。私がこの方式を実践し始めたのはLPICの時で、それ以降黒本問題集で勉強する資格は、問題を解き解説を読むことを15回程度繰り返したら試験を受けるという塩梅で、すべて一発合格を達成しています。
ってなわけで、上記の過去問解き込みを10月18日の本番までほぼ毎日取り組んで、過去5年分を各10回程度やりましたかね。効果は覿面で、本番午前Ⅰのせいで焦燥しきってモチベーション最悪の中でも何とか戦えたのは、毎日の日課の如く午後問を解きまくってきたからに他ならないと思っています。書き疲れてきたので今回はこの辺で~。