私は幸運にもネットワークスペシャリスト試験(以下ネスペ)に一発合格できたわけですが、何度も落ちてしまう人がたくさんいると言われている高度試験に一発合格できたからには、何か勉強の仕方に秘訣があったのではないかと思い、次のセキュスペに向けてこの場で色々と分析してみようと思います。
会社でも最年少の高度試験合格者(ホントか??)として周りを指導するよう命令されかけているので、今のうちに「どうやったら合格できるか」を自分の中でまとめておこうと思います。とはいえ勉強の仕方は人それぞれですので、以下の記事は「こんなやり方で合格した人もいる」という程度に皆様の参考になれば幸いです。
では、まずは分かりやすくデータから。
★対策を目的に購入した本
マスタリングTCP/IP入門編 第4版 2,200円
ネットワークスペシャリスト合格教本 2,980円
テクニカルエンジニアネットワーク完全問題集 2,680円
徹底解説本試験問題2009 ネットワークスペシャリスト 3,400円
予想問題集2009 ネットワークスペシャリスト 3,200円
2006徹底解説ネットワーク 本試験問題 3,400円
ネットワークスペシャリスト試験 午前精選予想500題 2,800円
ポケットスタディ高度試験共通 午前Ⅰ・Ⅱ対応 1,400円
計)22,060円・・・・高っ!
昔っから私って試験の不安を新たな本を買うことで紛らわすところがあって、今回はなるべく本を買わないように立ちまわっていたつもりですが、それでもほとんど使っていない本がかなりあります。会社から合格一時金が出るからいいものの、もし落っこちていたら完璧に赤字なのでぞっとしますね・・・。(それをあてにして大画面液晶テレビを買ったのでどっちにしろ赤字ですが)
★役に立った本
日経ネットワーク(2006年~2009年)
徹底解説本試験問題2009 ネットワークスペシャリスト
2006徹底解説ネットワーク 本試験問題
ネットワークスペシャリスト試験 午前精選予想500題
ポケットスタディ高度試験共通 午前Ⅰ・Ⅱ対応
どう役に立ったかを解説していきますが、まず「日経ネットワーク」は言わずと知れたネットワーク技術専門の月刊誌です。そのまんまネスペ対策の記事が毎月連載されていることを置いといても、合格の助けになる記事がたくさんありまして、例えば1つのプロトコルを取り上げて何ページにも渡って解説する記事や、技術者の理解しにくいIPsecやIEEE802.1xといった技術を詳しく解説する記事などです。
ネスペに合格するために最も重要なこととして、「基本技術を広く深く知る」というのがあります。これは私が勝手に言っているわけでなく、他の対策サイトや私の周りの合格者も口を揃えて指摘していることです。今はやりの仮想化技術やクラウドコンピューティングといった、言わば応用技術の仕組みを深く知っている必要は全くありません。そんなものは私もよく知りません(オイ。必要なのは、例えば「DNSの名前解決の仕組み」とか「メール配送の仕組みや暗号化手法」とか、それこそ「NetworkAとBの間で通信する時、どこでどんな処理が発生するか」といった知識です。
この辺の知識は、普段Windowsしか使っていない人はあまり持っていないかもしれません。その場合は「ネットワークスペシャリスト合格教本」等のテキスト系の対策本を購入して一から勉強していく必要がありますが、私の場合、会社ではDNSサーバやメールサーバの管理者ですので、ネスペに向けての勉強はほとんどせずに済みました。また、この頃は3/4ほどCCNPだったので、ネットワーク分野もかなり得意でした。逆に最もてこずったのは午前Ⅰの試験内容だったりしますけどね・・・。
「本試験問題」と名のつく本が2冊ほどありますが、これらは過去問題の解説本です。あとで詳しく説明しますが、私の場合、合格できたのはこれらの本のおかげだと思っています。あとの2冊は午前対策ですね。まぁ午前Ⅱは通勤の行き帰りで問題集をやり込めば、難なく合格レベルに辿りつけるでしょう。しかし、午前Ⅰは基本情報をすっ飛ばしてネスペを受けようとする者にとっての鬼門と言えます。
基本情報上がりでない場合、午前Ⅰの分野は普段業務に出てこないので全く知識はないけれど、ネスペの山場は午後なのであまり勉強に比重をかけたくなく、午前はしょせん過去問の使い回しと踏んで問題暗記に走ったというような人が結構多かったはず。私もそんな一人でした。
本番の午前Ⅰのことを思い出すのは心底嫌なのですが、正直死ぬかと思いました。ぶっちゃけて言えば、過去問の類似問題がほとんどなかったのですよ。使い回し問題を一通り正解して、未知の問題をいくつか正解すれば午前Ⅰは余裕とか思っていた自分を蹴っ飛ばしたくなりましたね。30問中18問以上で合格ですが、自信をもって正解を選べたと思える問題は13個程度しかなく、それはもう脂汗をかきながら真っ青になりました。午前Ⅰで落っこちたなんて明日上司に言ったら、冷たい目で見られるか馬鹿にされるか見放されるか・・・。今回落ちたら次は1年後だし、模試まで受けたのに何やってんだ俺はと、とにかくいろんな思いが渦巻いてとんでもない精神状態でした。午前Ⅱの最中も、なかば機械的にマークシートを塗りながら、頭の中では「もし午前Ⅰで落ちてたらこの後受けても採点されないから無意味なのでは?」とか思いながら、午前の段階で既に心が折れそうになってました。午前Ⅱを受けた記憶がほとんどないことが、このときの混乱ぶりを端的に表しています(笑)。
昼休みになると、午前Ⅰの解答内容を幾度となく自己採点しながらもようやく落ち着いてきて、「午前Ⅰの結果がどうあれ午後は来年のために力試しのために受けて帰ろう」と思えるようになりました。開き直った気分で受けたのが逆に良かったのかもしれませんが、午後についてはそれほどてこずることもなく最後まで戦うことができました。午後も実はあまり印象にないのはさておき・・・(一体何と戦ってきたんだろう??)。
帰ってから即行でIPAのサイトにアクセスし、午前Ⅰの自己採点を行いました。現実を知るのは非常に怖かったですが、それよりも午前Ⅰをパスしたのかどうかを曖昧にしたまま月曜日を迎えることの方がよっぽど嫌だったので、ホントに躊躇なく採点していきました。その結果、この一年の運をこの場で使い果たしたのではないかと勝手に思っているのですが、なんと18問ぴったり丸がついています! しかも自信を持って正解と思っていた問題を何問か落としての18問なのでメチャ幸運です(ホントダメダメです・・・)。ラブひなの浦島景太郎ばりのマークシート運ですよ。「最後まで受験する」という判断が間違っていなかったのだと大喜びし、酒をかっくらいながらこの時すでにネスペを勝ち取ったかのような幸福感・安堵感に包まれていたのでした(笑)。→普通に午前Ⅰ対策をした人なら、こんな心底うっとおしいドラマはないですよ~~
話が大いにずれましたが、購入した本については以上です。次に勉強方法ですが、余計な話が長くなったので別ページに回すことといたします。