記念すべきLinuxページの最初の記事として、何を取り上げるべきか非常に悩んだのですが、まずは無難にOSのインストール方法について掲載しようと思います。まずは、普段最もお世話になっている「CentOS」をご紹介します。業界ではRed Hat Enterprise Linuxのクローンとして有名であり、以下のような理由から、数あるLinuxディストリビューションの中でも人気の高いOSです。
1.無償である。
2.サポート期間が非常に長い。
3.RHEL向けのソフトが大抵の場合問題なく動作する。
1はとても分かりやすいメリットですが、「サポートが受けられない」というデメリットと表裏一体です。企業がサーバOSとして採用する上で保守のありなしは大きな問題ですが、私の部署では主に自社サーバはCentOS、顧客資産のサーバはRHELという風に使い分けています。サポートがあっても、私が今までRedhat社に問い合わせたことといえば、「RedhatNetworkにサブスクリプションを登録できない」とか「2つ登録したのに1つ反映されてない」といった程度のことで、技術的な質問をしたことはありません。ので、とりあえず技術的な問題を自力で解決するスキルのあるかどうかが、CentOSを選択するかの基準となるでしょう。
2はかなり重要です。というのも、企業サーバは一度本番稼動させるとそのまま数年間は使い続けるのが普通です。リプレースの契機は大抵サーバのハード保守切れなので、その間にOSやソフトのパッチ提供が終わってしまうのは困ります。CentOSの場合、パッチの提供がリリースから7年程度続くため、ハード保守が最大でも5年であることを考え合わせても安心して採用できます。
3は世の中のLinux向けソフトはRHEL対応のものがほとんどなので、この点はまさにRHELのクローンであるCentOSの強みと言えるでしょう。「大抵の場合」と書き添えたのは、ソフトの中にはRHELであるかどうかを識別して、CentOSではインストールできないようにしているものもあるからです。ちなみに、私の上司はそのソフトのプログラムを解析して書き換え、無理やりCentOSにインストールしたことがあります(笑)。とまぁ説明はこの程度にして、ここからは実際のインストール画面に沿って説明していこうと思います。
(1)エンターキーを押して、インストールを開始します。
(2)コンソール上の表示言語を設定します。英語でよければそのまま「OK」を押して先に進みます。日本語にするとよく文字化けが発生するため、私はいつも英語のままインストールしています。
(3)キーボードタイプの設定ですが、日本語キーボードならば必ず「jp106」を選択します。「j」を押せば「jp106」まで一気にカーソルを移動させることができます。
(4)インストール方法の選択画面です。今回は理化学研究所のFTPサーバからインストールしますので、「FTP」を選択して先に進みます。
(5)ネットワーク設定画面です。環境に合わせて設定してください。
(6)FTPサーバの設定画面です。下図のように設定して、「OK」をクリックします。※「stage2.img」のあるひとつ上(i386ディレクトリ)を指定します。
(7)「Retrieving」と表示されればFTPサーバと正常に通信できています。なにも表示されず前の画面に戻されてしまった場合は、ネットワーク設定やFTPサーバのパスを再確認してください。
(8)「Next」をクリックします。
(9)「ディスクを初期化するのでデータが消えます」と言ってます。「Yes」をクリックします。
(10)ディスクパーティションの設定画面です。ここでは自由にパーティションを切ることとし、「Remove linux partitions~」から「Create custom layout.」に変更して、「Next」をクリックします。
(11)「New」をクリックします。
(12)Mount Pointを「/boot」に設定して、「OK」をクリックします。
(13)ディスクの先頭に100MBの/bootが生成されます。再度「New」をクリックします。
(14)Swap領域を作成します。サイズは搭載メモリと同程度でよいでしょう。File System Typeを「swap」にし、Sizeを「1024」にして、「OK」をクリックします。
(15)再度「New」をクリックします。
(16)残りの領域をすべて「/(ルート)」にします。Mount Pointを「/」にし、「Fill to maximum allowable size」を選んで「OK」をクリックします。
(17)「Next」をクリックします。
(18)そのまま「Next」をクリックします。
(19)Hostnameを設定して、「Next」をクリックします。
(20)タイムゾーンの設定画面です。「Asia/Tokyo」にして「Next」をクリックします。
(21)rootパスワードの設定画面です。パスワードを入力して、「Next」をクリックします。
(22)インストールパッケージの選択画面です。サーバにX Windowは必要ない(私見)ので上枠内は一切選択せず、「Customize now」を選んで「Next」をクリックします。
(23)Base System内の「Base」のみチェックを入れて、「Next」をクリックします。
(24)「Next」をクリックします。
(25)インストールが完了するまで数十分かかります。
(26)インストールが完了しました。「Reboot」をクリックします。
(27)再起動後、追加設定の画面が表示されます。「Firewall Configuration」を選択して、「Run Tool」をクリックします。
(28)SELinuxを「Disabled」にして「OK」をクリックします(SELinuxの良さが未だによくわかりません・・・)。
(29)「Exit」をクリックします。
(30)ログイン画面が表示されます。
これにて初期インストールは完了です。以降はSSHでログインしてセキュリティ設定などを一通りこなして、サーバ用途に応じたプログラムのインストールをしていきます。